パナソニックの南アフリカ本社(subsidiary, branch)
パナソニックが南アフリカのケープタウンに子会社を作ったとのニュースが出ています。
ここがアフリカ本社になるかもしれないとの事で、現在ドバイにあるアフリカ本社を移転する事を検討してるそうです。
移転の理由はアフリカビジネスがやっぱり伸びてるとの事で、大きくしていきたい様子です。
ケープタウン市長も歓迎の意向を示しており、経済へ良い影響が出るだろうとしています。
日本の大企業でアフリカ地域を統括するアフリカ本社持つ会社ってまだまだ多くないと思います。
EMEA本社みたいになっちゃうんですよね。
EMEAはEurope, the Middle East and Africaの略
で、要するにヨーロッパに本社を持って、そっから中東とアフリカも管理する形です。
日本の大企業なんかはBREXITでイギリスがEUから外れたから、ヨーロッパの本社を大陸のオランダに移してイギリスはアフリカと中東を管理すると言う風な形で2つに分けることを考えている所もありました。
組織構造の話ですけども、予算がそこに繋がるので意思決定も別になるため、動き方が変わります。
日本からきっちりガバナンスするのが本来あるべき姿なのですが、なかなか出来ないんですよね、実際は。
日本からあれやれこれやれって言っても人がいないから出来ないとか、金が無いから出来ないとか、夏休みだから出来ないとか、もう全然話にならんわけですわ。
もちろん、上の方(拠点長レベル)には話を通してるんですよ。
現場がついてこないって事はしょっちゅうだし、東京から人を送り込んでも、ミイラ取りがミイラになるのがだいたいです。
ですので、EMEA本社なんかがアフリカを管理するったって通常はヨーロッパのビジネスしか興味を持たないんです、現地の人は。
今回、パナソニックがアフリカ本社を持つと言うのは、割と大きな意味合いがあると思われ、アフリカの需要が割とあるにも関わらず対応できていないので、しっかりとビジネスを伸ばそうと言う意味合いと考えられます。
アフリカの支店レベルじゃ、まぁ適当にしかやらないんでしょうね。
さて、英語はsubsidiaryとbranchの違いを覚えておきましょう。
subsidiaryは子会社、branchは支店
です。
何が違うかと言うと
子会社は現地の法人になりますから、人と同じように実体があるものとして法的に扱われ、親会社と別の会社となる。
一方で支店は、会社として同じなので会計上も同じになる。
従って、Subsidiaryの方は事業計画からして自社のものを作り利益を出す事が求められますが、Branchは本部の予算計画で動くみたいな違いになったりもします。
かなり大きな違いですよね。
Panasonic launches SA headquarters in Cape Townhttps://t.co/J7bZt8wMkq?
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— PanaSmart (@PanasmartSA) 2018年7月13日